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予定されていたお達者クラブの集いが流れてしまったので、ちんまり隊の片割れを誘って先週行けなかった庭園美術館へ。20世紀のポスター[タイポグラフィー] - デザインのちから・文字のちからである。

タイポグラフィに焦点を当て、時代の流れとともに変遷していく20世紀を代表するポスターを集めた展示。わたしはタイポグラフィ、ことミニマルなデザインが好き。もう80年も前のデザインが、今みてもクールなんだからすごいなあと。演奏会のポスターなんかもあって、今クラシックの演奏会なんかにいくと大量にもらうビラ、どれも同じようなのが多いけど、こんなシンプルなのだったら逆に目立つし、イマジネーションかきたてていいんじゃないの、なんておもったり。文字は情報を伝えるとともに、見た目の印象を左右する大きなデザイン要素であることを改めて認識した。

展示を観た後は庭園をちょろっと散策して、ゆっくりお茶して帰ってきた。帰りの山手線はいつもどおり3分おきにやってきて、乗ってみるとずいぶん空いているように感じた。休みの日はこんなもんなのかな。何にしろ、普通に過ごせることがありがたいなあとおもった。いい気分転換になった休日。
Posted by petite-tomo | 2011-03-19 21:33 | 好き | Add Comments
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ちょいと銀座に用事があったので、ついでに銀座三越で開催されている 山口晃展 東京旅ノ介へ行ってきた。

今回の新作では、何気ない狭い路地だとか、路面電車のような小形電車だとか、水のある風景だとか、そんな下町の風情が感じられる。その発想はなんというか、すさまじくクオリティの高い小学生のラクガキみたいな、そんなファンタジックな印象すら与える。とおもったら、本人が自分で「41才児」と書いていた(笑)。

代表作も充実。時空を超えて事象が絡みあうあの緻密な画面の中には、ちいさな物語が無数に詰まっていて、ひとつひとつじっくり見たいから時間がいくらあっても足りない。見慣れた東京の風景がものすごくわくわくする世界になっている。

グッズもたくさん。東京タワーがとってもかわいくて、ポストカードを3枚も買ってしまった。いつ使おうか、楽しみ。あと前から欲しかった馬バイクのTシャツがあったんだけど、色が白地にピンクしなかくて、紺地に白は他の図柄。あああ、馬バイクが紺地に白だったらよかったのにぃぃぃいいい! ものすごく迷ったけど、買わなかった。いつか紺地に白の馬バイクTシャツにもう一度めぐり会えますように。
Posted by petite-tomo | 2011-01-08 19:48 | 好き | Add Comments
三井記念美術館で開催中の円山応挙展に行ってきた。ぼんやりしているうちにいつの間にか会期が明日までに迫っていた。

まずは応挙が若い時に描いたという眼鏡絵というものが続けて展示されている。眼鏡絵というのは遠近法で描かれた風景画で、レンズを備えた「のぞき眼鏡」を通して見ると立体的に見えるそうだ。金閣寺や天橋立、清水の舞台など、有名な場所がたくさん描かれていて、当時はこんなんだったんだなという見方でも楽しめた。でもできることなら「のぞき眼鏡」でのぞいてみたかった。

それから襖絵と屏風絵。もうこの展示室はすごい見応え。いきなり波濤図に圧倒される。12幅にわたる水飛沫の描写は見ているだけで気持ちが高揚してくるほどだ。藤花図屏風も見事。捻じ曲がった枝ぶりに、端正な藤の花が美しい。そして雨竹風竹図屏風。雨に濡れる竹と風に揺れる竹の対比。美しすぎる・・・。応挙の描く竹はシンプルなのにすごく存在感があって、好きだ。竹の濃淡で表される奥行き感もたまらない。雪梅図襖は展示替えで見られなかった。これは残念。

淀川両岸図巻の部屋は、もちろんそれもすごいんだけど、それよりもわたしの心を捕らえて離さないのが竹雀図小襖。これすんごいかわいい。てかもうこれ欲しい。竹と雀の襖絵なんだけど、小さい襖なのも雀とよく合ってる。ホントかわいい。小鳥好きのあの人にも見せてあげたいくらいだ。

そして最後に応挙二大最高傑作 ー 松の競演との謳い文句とともに、松に孔雀図襖そして雪松図屏風。雪松図は迫央構図の完成形だとか。描写もさることながら、その空間の使い方は絵画に奥行きと広がりを与える。

まあそんなところで、点数は少なめだけどなかなか見応えのある展示だった。ところで iPhone でメモとってたら怒られる怒られる。iPhone ってそうか携帯電話なのか・・・むぅ・・・。
Posted by petite-tomo | 2010-11-27 21:34 | 好き | Add Comments
R0011040時折ふと、彼の描く絵のやわらかなタッチを思い出す。そしてブラウザの検索窓にその名前を打ち込んでみる。

関先生は、中学の時の美術の先生だった。直接授業を受けたことはなくて、美術室の掃除の時間に関わっただけ。そんな短い時間でも、たまらなく惹かれるその人柄。佇まいからして超絶な癒しのオーラを放っている、素敵な人だ。

彼の個展が開かれるのを知り、新宿のギャラリー絵夢に向かった。会場に入ると、昔と変わらぬ姿でそこに先生はいた。現在は教員を辞めて個人でパステル画の教室をひらいているそうで、他にも生徒さんらしきお客さんが数人来ている。わたしは数年前にも足を運んでいたのだが、それでもかなり久しぶりなのでもう先生はわたしのことは覚えていないだろうとおもい、声はかけずに展示を見ていた。変わらないやわらかなタッチとやさしくあたたかな色彩は、なんだか安心する。

半分くらい回ったところで、名前を呼ばれた。覚えててくれたのか! と、内心かなり驚喜した。まあ芳名帳に名前を書いていたので、それをみて思い出してくれたのかもしれないけど、それでも嬉しい。しばし話し込む。「俺は四中が本当に好きだった。四中から離れたら、教師は続けられなかった」と仰っていたのが印象的だった。そして先生はまた別のお客さんのところへ。わたしはふたたび展示を見て回る。

しばらくすると、先生は画板を持ってやってきた。生徒さんらしき若いご夫婦がいて、奥さんのほうは赤ちゃんを抱いている。どうやらこれから赤ちゃんの絵を描くようだ。これはいいところに居合わせた。淡いパステルの色を重ね合わせて、赤ちゃんのやわらかな肌や髪の毛の質感が紙に落とされていく。モデルをとらえる目はまっすぐで、紙の上を行き来する手の動きに迷いはない。絵を描く姿は美しい。

なかなかじっとしてくれない赤ちゃんに苦戦しつつ、ものの十数分で描き上げた。先生の絵は風景画が圧倒的に多いけど、そういえば中学のときも生徒をつかまえて人物画を描いていたっけ。美術準備室におかれた描きかけの誰かの絵を見ては、わたしも描いてほしいなぁと密かにおもったものだ。もちろん美術室の掃除当番で話すだけだったわたしは、そんなお願いをすることはできなかったけど。

いいもん見たなぁ、とおもいつつ、退散する前にもういちど先生に挨拶。「稼ぎがよくなったら先生の絵を買いたいです」って言ったら、「稼ぎがよくなったらでいいからな。こんどお前も描いてやるから」と。すごい嬉しかった。ほんとに描いてもらえるかはわからないけど、いつか描いてもらえたらいいなぁ。できることなら、わたしがシワシワのバアサンになる前に。
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Posted by petite-tomo | 2010-11-24 21:58 | 好き | 3 Comments
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横浜美術館で開催中のドガ展を観てきた。
国内では21年ぶりとなる回顧展らしい。

まずは自画像から。ドガ、なんか、ショパンに似てね・・・? 気のせいかな(笑)。ドガの祖父の肖像がよかった。光とタッチがやわらかくてきれいなんだけど、厳格だったというじいさんの雰囲気がすごくよく表れてて。ソファの肘掛けにかけた手がいい。手フェチ的にたまらん手だ。いい手だ。チェロ奏者の肖像は、前景のチェロケース越しの横顔というちょっと変わった構図が印象的。

そしてドガといえばこれでしょう、踊り子。エトワールは初来日だそうだ。ふわふわしたチュチュの描写はすごく繊細できれい。ライトをあびて、ちょっと幻想的。舞台袖の怪しげな男が不思議な雰囲気を醸し出していた。エトワールの他にも、稽古の様子とか控え室の様子を描いた作品がたくさん。バレエってほんとにきれいで、ドガが描きたがるのよくわかるなぁっておもった。ところで控室の踊り子たち、寝かせたコントラバスに足かけてバレエシューズの紐結ぶのはどうかと(笑)。でもこのコンバス、男性の気配を感じさせるモチーフとして描かれているらしいんだけど、それはナニかい、ドSってことかい?w

ドガは早くから写真にも興味をもち、発売されて間もない小型カメラで写真を撮影し、絵画の制作の参考にしたそうだ。絵画のためのものとはいえ、どれもすごく雰囲気があって印象的な写真。身体を拭く裸婦の写真なんかは、女性の身体と布地のやわらかな線と、ダークな背景のコントラストがすごいよかった。

彫刻は踊る人の活き活きしたかんじがよくでていた。スパニッシュダンスかっこいい。アトリエに残されていたパレットなんかも展示されていた。胸が熱くなるな。


APEC 騒ぎですごいことになっている横浜だったけど、美術館そのものはおもったほど混雑もしておらず、ほどほどなかんじでよかった。会期は12/31まで。
Posted by petite-tomo | 2010-11-14 16:02 | 好き | Add Comments
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